こんにちは。
「外国人雇用のセカンドオピニオン」ふくろう主任です。
外国人スタッフが現場に入ってしばらく経つと、ちょっとしたトラブルや誤解が生まれることがあります。
例えば、
「A先輩にはこう教わったのに、B先輩からは違うと言われました」
「どうしたらいいかわからなくなりました」
そんな相談が外国人スタッフから支援機関に入ることがあります。
ところが、その後なぜか支援機関からの返信が遅くなったり、反応が鈍くなったりして、
「困ったときこそ動いてほしいのに……」とモヤモヤした経験のある施設長もいるのではないでしょうか。
人を紹介するときは頻繁に連絡をくれたのに、トラブルになると急に動きが見えなくなる。
そんな状況に不信感を持つのも無理はありません。
ただ実際には、支援機関の担当者も「どう動くのが一番良いのか」を悩みながら対応していることがあります。
今回は、支援機関の裏事情を少しだけ共有しながら、施設と支援機関がお互いに気持ちよく連携するためのヒントをお話しします。
- 担当者が悩む「どこまで介入していいのか問題」
支援機関の担当者が一番悩むのは、「どこまで踏み込んでいいのか」という問題です。
例えば、「外国人スタッフが先輩職員との関係で悩んでいる」という相談を受けたとき。
担当者としては本人の話を聞いて力になりたいと思います。
でも一方で、以下のような迷いも生まれます。
・「施設の教育方針に口を出しすぎるのは違うかもしれない」
・「現場の人間関係に外部が入り込みすぎると逆効果かもしれない」
良かれと思って動いた結果、施設との信頼関係を壊してしまうケースもあるため、慎重にならざるを得ないのです。
「まず状況を整理しよう」「どう伝えれば角が立たないだろう」と考えているうちに、結果として初動の連絡が遅れてしまうことがあります。
- 施設の中でしか解決できない課題もある
支援機関が万能かというと、決してそうではありません。
先ほどの「A先輩とB先輩で教える内容が違う」という問題。
これは外国人雇用の問題というより、施設内の教育体制や情報共有の課題です。
外部の担当者が現場に入って、「どちらの教え方が正しいですか?」と判断することはできません。
施設の中で話し合い、ルールを整理しなければ解決しないテーマです。
支援機関側も、「これは施設の課題だな」と思いながら、「どう伝えれば失礼にならないだろう」と悩んでいることが少なくありません。
- 大切なのは「丸投げ」でも「抱え込み」でもない
外国人雇用でうまくいっている施設は、役割分担がとても上手です。例えば、以下のように役割を明確に整理しています。
【施設側が担うこと】
・現場教育
・業務指導
・人間関係の調整
【支援機関側が担うこと】
・本人の生活相談
・メンタル面のフォロー
・通訳や制度面の支援
反対に、「お金を払っているんだから全部やってほしい」という丸投げ状態になったり、
「うちの問題だから全部自分たちで抱える」となったりすると、どちらも苦しくなります。
大切なのは、「ここまでは施設で対応するので、ここから先はサポートをお願いできますか?」と、
お互いに相談しながら線引きをすることです。
まとめ:お互いの限界を知ることが、良い連携の第一歩
登録支援機関も、介護施設も、完璧ではありません。それぞれに得意なことと苦手なことがあります。
だからこそ、「支援機関なのに何もしてくれない」「施設が協力してくれない」と責め合うよりも、
「お互いに何ができるのか」を整理する方が、結果として外国人スタッフのためになります。
担当者の動きが遅いなと感じたときは、
「今回の件は施設で整理するので、本人の気持ちだけ確認してもらえますか?」
と具体的にお願いしてみるのも一つの方法です。お互いの役割が見えてくると、
支援機関は単なる外注先ではなく、現場を支える仲間になっていきます。
もし今、
「支援機関との距離感が難しい」
「トラブルが起きるたびに、誰が何をするべきか曖昧になる」
そんなモヤモヤを抱えている施設長がいたら、ぜひ一度ふくろう主任にお聞かせください。
支援機関の立場も、施設の立場も見てきたからこそ、お互いが無理なく連携できる“ちょうどいい境界線”を一緒に考えていきたいと思います。

