第9話:「特定技能の手続きは半年かかります」と言われたら。施設長が確認したい“もう一つのこと”

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こんにちは。
「外国人雇用のセカンドオピニオン」ふくろう主任です。

特定技能の採用が決まったあと、紹介会社やエージェントから、
「ビザの手続きなどがありますので、入社まで半年ほどかかります」と言われたことはありませんか?

「そういうものなんだな」と納得してしまいがちですが、実はここで一つ確認しておきたいことがあります。

それは、「その半年間を、本人はどう過ごす予定ですか?」ということです。

私はこれまで、外国人スタッフの採用や定着支援に携わる中で、
「入社までの期間」が意外と見落とされていることに気づきました。
でも実は、この期間の過ごし方によって、入社後のスタートが大きく変わることがあるのです。


  1. 手続き期間は、人によって意味が違う

一口に「半年」と言っても、その意味はケースによって異なります。

 ① 国内での「転職」の場合:
   多くのケースでは、手続きや転職期間が長引きすぎない方が望ましいと言われています。
   特に収入が途切れる期間が長くなると、本人の不安も大きくなってしまうためです。

 ② 技能実習から特定技能へ移行する場合:
  「新しい職場に行く前に、一度母国の家族に会ってから行きたい」という希望を持つ方が少なくありません。

 ③ 海外から新たに招へいする場合:
   住宅の準備や生活用品の手配、現場での受け入れ体制の整備など、施設側にとっても必要な準備を行う大切な期間になります。

つまり、同じ半年であっても、「誰にとっての期間なのか」「何のための期間なのか」によって意味が全く変わるのです。


  1. エージェントによって差が出る「待機期間」の過ごし方

ここで意外と差が出るのが、エージェントや紹介会社の関わり方です。
採用が決まったあとも、以下のようなフォローを丁寧に行う会社もあります。

 ・定期的に本人と連絡を取り続ける

 ・日本語学習の状況を確認する

 ・不安や疑問を聞き取る

 ・施設側へ進捗をまめに共有する

一方で、「ビザの結果が出たら連絡します」だけで、数ヶ月間まったく連絡がないケースもあります。
もちろん、それが直ちに悪いというわけではありません。
ただ、外国人本人にとっても施設側にとっても、数ヶ月という時間は決して短くありません。
その間に気持ちが変わることもありますし、不安が大きくなることもあります。

だからこそ、待機期間を単なる「手続き待ち」で終わらせない工夫が大切なのです。


  1. エージェントの質を見極める質問

もし紹介会社から「入社まで半年かかります」と言われたら、ぜひこんな質問をしてみてください。

「その期間中、本人や施設とはどんなコミュニケーションを予定していますか?」

この質問に対して、「結果が出るまで特にありません」という回答なのか、
それとも「月に一度は本人と面談します」「施設側とも状況共有を行います」という回答なのか。
そこには、エージェントごとの考え方や質の差がはっきりと表れます。


まとめ:入社日はゴールではなく、本当のスタート

入社日はゴールではありません。
むしろ、本当のスタートです。そして、そのスタートを気持ちよく迎えられるかどうかは、
入社までの数ヶ月間の過ごし方で大きく変わります。

外国人本人も、施設側も、不安と期待を抱えながらその日を待っています。
だからこそ、「いつ入社するか」だけでなく、「その日までに何を準備するか」にも目を向けてみてください。

もし今、
「採用は決まったけれど、このまま待っていて大丈夫なのかな?」
「紹介会社からの連絡が少なくて少し不安だな」

そんなモヤモヤを感じているなら、一度立ち止まって状況を整理してみるのも良いかもしれません。
ふくろう主任は、紹介会社でも支援機関でもありません。
だからこそ、施設側の立場から「今、本当に準備しておくべきことは何か」を一緒に考えるお手伝いができればと思っています。

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