第15話:「日本語が上手だから安心」は危険?施設が見落とす“優秀な外国人スタッフの孤独”

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こんにちは。
「外国人雇用のセカンドオピニオン」ふくろう主任です。

特定技能の採用面接で、施設側が最初に注目するポイントの一つが「日本語力」ではないでしょうか。

「あの子は日本語がペラペラだから、現場に入っても安心だね」

そう感じるのは当然です。介護現場では利用者さんや職員同士のコミュニケーションが重要ですから、日本語で意思疎通ができることは大きな強みです。

しかし、ここに一つ落とし穴があります。
年間150人以上の外国人スタッフと面談してきた中で、私は何度も、「日本語ができるからこそ、周囲に頼られすぎて苦しくなる」というケースを見てきました。

今回は、「言葉が通じる安心感」の裏側にある、施設側が見落としやすいポイントについてお話しします。


  1. 日本語力と介護スキルは別のもの

日本語が流暢だと、その人自身が「何でもできる人」に見えてしまうことがあります。しかし、介護施設に入職した時点では、日本人の新人スタッフと同じです。

 ・施設のルールを覚える

 ・利用者さんの特徴を理解する

 ・記録の書き方を覚える

 ・チームの動きを理解する

これらは、日本語力とは別に「時間」が必要です。
ところが周囲からの期待値が高い分、「日本語が上手なのに、なんで分からないの?」という見られ方をされてしまうことがあります。

本人からすると、「言葉は分かるけれど、この施設でのやり方はまだ知らない」だけなのです。


  1. 「聞けない優秀な新人」になってしまう

日本語が上手な人ほど、周囲に気を遣います。

 ・「こんなことも分からないの?と思われたくない」

 ・「日本語ができると言われて入ったのに、期待を裏切りたくない」

そんな気持ちから、小さな疑問を自分の中に飲み込んでしまうことがあります。

そして周囲から見ると、「何でも理解している」「困っていない」ように見えてしまう。ここに大きなズレが生まれます。
優秀な人ほど、自分からSOSを出さず、限界まで頑張ってしまうことがあるのです。


  1. 「通訳役」になってしまうリスク

もう一つ注意したいのが、日本語力の高いスタッフへの頼りすぎです。

 ・「新人さんに説明しておいて」

 ・「外国人同士だから分かるよね」

現場としては助かる場面もありますし、もちろん、本人が「役に立てて嬉しい」と感じることもあります。
しかし、それが当たり前になってしまうと、「私は介護職として成長したいのに、いつも誰かのサポート役になっている」という不満につながることがあります。彼らもまた、自分自身のキャリアを真剣に考えて日本で働いています。


まとめ:言葉の壁が低い人ほど、丁寧に向き合う

日本語が上手なスタッフは、施設にとって大きな財産です。しかし、その能力に甘えてしまうと、「できる人」「頼れる人」という役割だけを背負わせてしまうことがあります。

彼らが求めているのは、特別扱いでも放置でもありません。

 ・一人の新人職員として「学ぶ時間」

 ・努力を正しく評価される「環境」

 ・将来成長できる「道筋」

それがあることで、本当の力を発揮できます。

「日本語ができるスタッフだから安心して任せているけれど、最近少し疲れて見える」
「優秀な人材ほど、なぜか長く続かない」

そんな違和感があれば、ぜひ一度「ふくろう主任」にお聞かせください。
表面的な会話だけでは見えない、スタッフの本音や現場のズレを整理し、外国人スタッフが能力を発揮しながら長く働ける仕組みづくりを一緒に考えていきます。

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